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寒い寒い一月の下旬、俺と哲也、正樹、省吾、理香、留美の六人である流行りの遊びをしようとしてた。
「ねぇねぇ、携帯鬼ごっこって知ってる?」
嬉しそうに理香が正樹に話しかける。
「は?なんだよソレ?ガキじゃねーし!」
正樹はいつもこんな感じだ。クールに決めるのが好きかどうかは知らないが、たいていはクールぶってる俺の1番の親友だ。
「ガキじゃないし!!んと、チームを組んで携帯を使いながら鬼ごっこするんだって!
ほら、場所とか教えあいながら鬼から逃げるの!
めちゃ楽しそうじゃない?」
「おっ、いいねぇ!楽しそーじゃん♪やろ!やろ!」
後ろで他事やってたはずの省吾が絡んできた。
省吾は昔から、何かと誘いには乗ってくれる、いい奴だ。ギャル男ではないが、見た目がかなりギャル男っぽく、よくギャルにもてる羨ましい奴だった。
「じゃあ、省吾は決まりね♪」
理香の嬉しそうな声が響いた。
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