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古い日記帳
夜も深まって、街が静寂に包まれた時
枕を抱いて寝息をたてる、女の子を見下ろす年老いた西洋人がいた。
[やっとこちらに、来る事が出来た……]
老人は呟いた後、押し入れから、妖しく光る日記帳を取り出した。
[所有者、絵美よ、お前が求める未来を示せ!]
老人が手を翳すと、日記帳のページが捲れていく、日記帳は強く光った後、ページを閉じて光を放たなくなった。
老人は押し入れに、日記帳を戻すと、絵美を見つめる
[お前がどんな選択をするかによって、私は天使にも、悪魔にもなるだろう、せめて、こちらの空気を長く吸わせてくれ……]
老人は絵美を見つめたまま、闇に包まれるように、消えていった。
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