古い日記帳

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「私、先にお風呂入るよ!」 茉莉ちゃんが入ってる間に、洗い物を済ませて、私は自分の部屋に戻る。 (あの日記帳、読んでみようかな) ベッドに腰掛けて、日記帳を開いた。 [3月1日 留学生がやってくる、 絵美は雨に降られて濡れた。] なんて文才のない書き方だ……私、何才の時に書いたやつなんだろ?表紙や裏側見開きを見てみるが、どこにも何年かは書いてない、気を取り直して続きを読むことにした。 [猫がいなくなり、押し入れから日記帳を持って出てくる。] (なに?これ?今日おこった事じゃない……) 私は背筋が寒くなるのを感じた。 「絵美ちゃん、お風呂出たよ!冷めないうちに入っちゃえば」 私は日記を閉じて、風呂場へ駆けていった。
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