古い日記帳

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学校が終わり、雨が振りそうな曇り空に私は足を速めて、家へと向かっていた。 あと少しという所で雨が降ってきた、なんとか玄関にたどり着き、ノブを回すが鍵がかかっている。 カバンから鍵を出して、家に入ってみると、まだ茉莉ちゃんは帰ってきてなかった。 「なんで中学生の茉莉が私より遅いのよ」 ひとりごとをブツブツ言いながら、タオルで頭を拭き、自分の部屋に入る。 (あれっこっちゃんがいない?) 家の中を捜してまわるけど、こっちゃんは見つからない、今まで外に出て行った事なんて、無かったし私は心配になって、茉莉ちゃんに電話をする事にした。
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