古い日記帳

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「もしもし絵美ちゃんどうしたの?」 「茉莉ちゃん!こっちゃんがどこにもいないの?」 「なんで!私が出かける時は、ちゃんとこっちゃん居たわよ!今雨宿りしてるから、もう少し止んでから帰るね、絵美ちゃんそれまで捜してみて」 電話を切って、私は声を出してこっちゃんを捜してみる。 「こっちゃ~ん! こっちゃんどこにいるの?出てこないとキャットフードをワンランク安いやつに、変えちゃうよ~」 (とても実戦的な脅し文句だ) [にゃ~ん] あっ声がした。 「こっちゃんどこ?」 [にゃにゃ~ん] 声は部屋の押し入れから聞こえてきた。
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