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昼休み
俺は進藤の元へ向かった
「よっ!久しぶりだな。元気にしてたか?」
読書に没頭してる進藤の肩を叩いた
「あ…」
進藤は俺と一瞬目を合わせると、バツが悪そうに視線をそらせてしまった
「中学の時はあまり話せなかったからさ、これから同じクラスでよろしくな!」
「うん…よろしく…」
相変わらず視線を合わせてくれない進藤
「なんだよ久々の再会だって言うのに」
俺は進藤の机で持ってきた弁当を開き始める
「どっ、堂本くん!?」
「ん?何?」
俺は既に弁当を食べ始めていた
「何で…何でそうやって関わってくるの?
僕のことなんか放っておいたらいいのに…」
「お前相変わらずだなー。せっかくこれからっときに転校しちゃったし、俺は進藤のこともっと知りたいの!ほらっ、昼飯食おうぜ!」
「………」
「はじめちゃーん!」
さくが駆け寄ってくる
「あれ、さく?一緒にいた友達は?」
「それがね、学級委員長になったから早速お仕事みたいで…独りぼっちになりました!てことで一緒に食べてもいい?…あれ?」
さくが進藤の方を見て固まる
視線に気付き、さくを見上げた進藤も固まる
「あー!龍一くんだ!自己紹介の時何か見たことあるんだよなぁって思ってたけど!そっかぁ!同じ学校だったんだ!しかも同じクラス!!!うわぁ~~よろしくね!私のことさくでも桜でもいいから呼んでねっ!」
さくのテンションの高さに驚いたのか、進藤はきょとんとしたままさくと握手を交す
「え…何?2人とも知り合い?」
「うん!龍一くんお向かいに越してきたの!そうだ!それならこれから一緒に学校行けるね!ねっ!」
「………」
進藤…思考が追いついていないようだ…
「ところではじめちゃんは?いつ龍一くんと仲良くなったの?」
「俺らは中学で同じで…まぁ中2の一時期だけだったけどな」
俺はさくに進藤の事を話した
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