* 小春日

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進藤は水道で濡らした手で、ぶたれた頬を冷やしていた 「そんなんじゃ腫れ引かねぇぞ」 俺は進藤の横に行き、持っていたタオルを濡らし始める 「………」 「ほらっ、冷やせ」 タオルを進藤に差し出す 「いいよ…僕は大丈夫だから構わないで…」 教室へ帰ろうとする進藤 「だぁー、もう!強がるなって!ちゃんと冷やしとかないと明日大変な事になるぞ!」 「痛っ」 進藤の頬にタオルを押し付け、俺はそのまま更衣室へ向かった 「おっ、王子のご帰宅~」 「誰が王子だっ!!」 体操服を脱ぎ、床に叩き付ける 「何何~何かあったのか~?」 「せっかく人が心配してるってのにっ、もっと素直になれっての!あ゙ぁ゙もう!」 「いやぁーはじめっつぁんがご乱心よ!」 「おい待てよはじめ!おいてくなよ~」 ったく… 着替えを済ませ、水道で水をがぶ飲みし教室へ 教室には既に帰ってきている一人の男子 「あ……」 思わず声が出た 進藤が俺のタオルを右頬に当てているのを見て
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