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進藤は水道で濡らした手で、ぶたれた頬を冷やしていた
「そんなんじゃ腫れ引かねぇぞ」
俺は進藤の横に行き、持っていたタオルを濡らし始める
「………」
「ほらっ、冷やせ」
タオルを進藤に差し出す
「いいよ…僕は大丈夫だから構わないで…」
教室へ帰ろうとする進藤
「だぁー、もう!強がるなって!ちゃんと冷やしとかないと明日大変な事になるぞ!」
「痛っ」
進藤の頬にタオルを押し付け、俺はそのまま更衣室へ向かった
「おっ、王子のご帰宅~」
「誰が王子だっ!!」
体操服を脱ぎ、床に叩き付ける
「何何~何かあったのか~?」
「せっかく人が心配してるってのにっ、もっと素直になれっての!あ゙ぁ゙もう!」
「いやぁーはじめっつぁんがご乱心よ!」
「おい待てよはじめ!おいてくなよ~」
ったく…
着替えを済ませ、水道で水をがぶ飲みし教室へ
教室には既に帰ってきている一人の男子
「あ……」
思わず声が出た
進藤が俺のタオルを右頬に当てているのを見て
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