始まりの夜

7/7
前へ
/41ページ
次へ
次の日の夜。   窓のカーテンを開けて待っていた。   すると、窓が小さくノックされた。   急いで窓に駆け寄り、鍵を開け招き入れる。   「こんばんは」   天使は挨拶をし入って来たが、悪魔は無言で入って来る。   しかし、そんなことはどうでもよかった。   何より、二人が本当に来てくれたと言う事実が嬉しいのだ。   「いい子にしてたかな?」   天使が頭を撫でながら聞く。   「もちろん!!」   それに満面の笑みで答える。   「じゃぁ、ご褒美のお話してあげないとね。最初の話は……」   「俺がしよう」   悪魔が名乗りを上げた。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加