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悠は、杏の前で立ち止まった。
「ーーーーーっつ」
椅子に座った杏は、にやりと笑いながら悠を見つめていた。
「早くしろよ」
「ーーーーっつ、やっぱり無理」
しかし、グッと腕を引っ張られそのまま倒れ込んだ。
杏の膝の間にすっぽりと収まと、後ろからグッと強く抱きしめられた。
「いい加減俺の飼い犬って認めろ」
耳元で、静かに甘く囁いた。
吐息がかかって少しくすぐったい。
「絶対……嫌」
悠は、戒めるように唇をギュッと噛みしめた。
「ふーん」
杏は悠の首につーっと舌を這わせ、首輪の下に吸い付いた。
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