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「そんな言葉を聞きたいんじゃないよ?」
指で胸元にある制服のリボンを遊びながら言うと、懇願する様に小さい声を出した。
「愁…ごめんなさいッ…」
俺が「よく出来ました」と褒めると、走ってきて乱れた髪を直しながら口を開いた。
「…で?何か用あったんでしょ?」
別にコレと言って用事はない。
「用?あぁ。コーヒー買ってきて。ブラックの」
無理矢理こじつけて用事を作ってみた。
それがバレないように2本目のタバコに日をつけて、ケータイを開いた。
「ここ、屋上だよね…?」
当たり前の事を聞いてくる。
「自販機、一階だよね。
ッテカ愁、ココ学校」
俺の記憶の中では、確か自販機は一階だ。
タバコは見つからなければ問題はない。
「往復だから6分にしてあげる」
ソイツには、待つのは3分が限界だと言ってある。
「あ。ここから飛び降りた方が早いんじゃない?」
軽く冗談を言うと、「死ぬわ!!」トカ「最初のメールに入れろ」トカ、もっともなツッコミを入れ、「行けばいんだろぉ!」と叫びながら屋上を去って行った。
…からかうの面白♪
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