蒼い胡蝶

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休み時間中、アンナは泣きそうになりながら、必死で抵抗してた。 どこからか教室に戻っていた優希が、その光景を見て言った。 「お前ら最低だな!」 優希の声が教室中に響いた。 決して大声ではなかったが…、 一瞬静まり返った。 もちろんアンナにではなく、 イジメてる連中と、周りで笑ってる奴に向けた言葉だった。 それを聞いた連中が、優希に言った。 「遊んでやってるだけじゃんねぇ。」 アンナを見ながら連中はニヤニヤ笑ってる。 アンナは優希の方に目を向け、ついに涙を流した。 そして次の瞬間、 アンナは耐えきれず ゲロを吐いた……。
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