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蒼「税金をいかにかいくぐるかが問題だったな…」
走りながら質の悪い独り言を言う蒼我…学校に着きクラスのみんなと最後の語らいをする。
蒼「長かった…こっちに帰ってきた時は起きたら病院で屋上から落ちて一週間意識不明って設定だったし…いろいろ長かった」
蒼我は今、夜の学校の屋上にいる…教師達の目を盗み屋上に隠れて居たのだ…
蒼「会いにいくよ…エルザさん…レナちゃん…リナちゃん…フェン…ユシャさん…それに」
蒼我は嬉し涙を浮かべながらオーロラの色をした指輪【迷い子の導(まよいごのしるべ)】を胸元に構え…壊れたフェンスを蹴り破り屋上から飛んだ…
彼女との約束通り…一年前に異世界に行った時と同じように、彼女の名前を呼びながら
蒼「アウロラァァ!!」
【ブォン】
蒼我の体がオーロラの光に包まれ空中で消える…月夜蒼我は二回目の異世界メビウスへの門へ入る…それは自分の世界との永遠の別れだった。
第一章…異世界へ…完
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