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その日も、いつものお決まりのコースだった
ただいつもと違うことが起こるとはこの時はわかるわけもなくいつものようにゲーセンで遊んでいた。
ユキナとレナは二人でUFOキャッチャーで狙ったぬいぐるみを落とそうと必死になっていた。
そこへ見知らぬ男の子たちが声をかけてきた。
『ねぇ。ねぇ。
俺たちがとってあげようか?』
のぞきこむようにユキナとレナの顔を見て、男たちは視線を落とした。
その視線の先にある彼女たちの胸を見てニヤニヤと笑った。
そんな視線の先を二人は感じとり彼らの言葉を無視してゲームを続けた。
『おいおい。
そんな無視しなくてもいいんじゃないのか?』
一人の男がユキナの横に立ち腕を掴んだ。
『私たちのことはかまわないで!』
ユキナは反射的に男に掴まれた腕を払いのける。
生理的に受け付けなかった。
きつい香水のにおいがユキナの嫌悪感をあおり、思い切り腕を払い男を拒絶する。
少しムッとしたような顔をした男だったがすぐに表情を変えた。
『そんなこと言わないで、
一緒に遊ぼうよ。』
今度は、レナが言葉を返した。
『間に合ってるから!』
その言葉にさらにむっとした男たちが彼女達に近づいた。
それに気が付いた、男友達がユキナとレナのもとへと移動した。
『おい。
どうしたんだ?』
その言葉に男たちが振り返る。
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