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どう見ても、相手の方が優勢だった。
店の裏の人気のない場所で殴り合いは続いていた。
『ねぇ。
やばくない?』
レナが青ざめた顔で震えながらそう言った。
『やばいよね。
どうする?』
『店の人呼んできた方がよくない?』
ユキナはレナの意見に賛成した。
レナは、頷いたユキナに自分も頷き、店へと走り始めた。
それを見つけた一人の男がレナを捕まえようと走り出す。
あわててユキナは、その男の行く手を阻もうと前へとでた。
男がユキナをはね飛ばした。
キャーと言う悲鳴と共に倒れた。
その姿に男は目を奪われた。
片ひざをついた状態で倒れたためにミニスカートの中が絶妙のチラリズムで見えていたからだ。
『いたい。』
体を起こしたユキナを見た男はゴクリと生ツバをのんだ。
はね飛ばされた勢いで長い髪が乱れて首筋をはっきりと浮き上がらせていた。
男はレナを追うことを一瞬忘れた。
それほど、ユキナに目を奪われたのだった。
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