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男はユキナに近づき、腕を掴んで立たせる。
そして耳もとで囁いた。
『あとで、楽しく遊ぼう。
友達も一緒にな。』
そう言って含み笑いをしレナのいる店内へとかけていく。
ユキナがヘナヘナとその場に座り込んだ。
怖い。
レナが間に合うことを祈る。
初めて恐怖を感じた。
誰か助けて!
ここにいたらヤバい。
本能がそう告げていた。
フラフラと立ち上がり、人の多い場所へと移動する。
助けを呼ばなきゃ!
頭の中にはそのことしかなかった。
誰でもよかった。
助けてもらいたかった。
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