‡光と闇‡

2/2
前へ
/106ページ
次へ
  闇に覆われ 光に焦がれ 手を伸ばし掴んだものは ひとひらの花びら 握りしめた手を ゆっくりとひらく… 薄桃色の花びらは 茶に染まり 風によってさらわれた 残ったものは 生ぬるい 花びらの汁 “…まだ…生きてる…” この命のある限り 僕は手を伸ばし続ける いつか 目の暗むほどに眩しい“光”を この手に掴めるのを信じて…
/106ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加