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「はあっ…はあっ…」
急いで屋上まで逃げる。
うちの学校は良いことに
屋上の出入りがOKなのだ。
「はぁ~…」
呼吸を整えると、その場に
ゴロッとねっころがった。
「なんでアイツがいんのー?」
しかもあの笑顔絶対
根に持ってる笑顔だよ…
もしかして私殴られたり…
「…やばっ!怖っ!!」
それが本当だったら
本気で怖いんだけど!!
頭を抱えながら
ごろごろと転がる。
「いだっ!!」
不意に何かにぶつかった。
「何が怖いんだ?」
「…え?」
いきなり頭上から
声が降ってくる。
んー…聞き覚えが
ある声ですな。
私は体を起こして
声がする方へ
恐る恐る顔を向けた。
そこには
「ぎゃああああ!」
やっぱり!?
例の少年が立っていた。
「なっ…なななによ!
何しに来たんだお前!」
「言葉遣い悪い女だな…。」
少年はフッと笑う。
あ、少年ではなく[男性]か。
ってそんなことどうでも良い!!
「ていうか、今日の
朝ぶつかってきたの
謝ってよ!!」
私は苛々しながら
きつく言い放った。
しかし男性はハッと笑うと、
「ぶつかってきたのは
お前だろうが。」
バシッと一言。
「うっ!!」
図星をつかれて
言葉をなくす私。
こりゃどうすりゃいいんだ!?
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