まずは挨拶致します

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    「…わかった…」   「え?」   声が聞こえて私は 男の方へ振り返る。   男は立ち上がると 私の方へ顔を向けた。   「ここまで火をつけた 女は初めてだぜ。」   「なににだよ。」   私が首を傾げると、 男は私に指を指した。   「おい、十乃女 香杞。」   「な…なによ。」   少しビビリながら 返答をする。 一発殴らせろとか 言うんじゃないでしょうね!?   私はいつでも相手の 攻撃を防げるように 構えのポーズをする。   しかし男は手を出すどころか フッと笑った。   「別に殴るわけじゃねえよ、 お前…かなり気に入った。」   「え?」   どういうこと?   男は私の肩に ポンっと手を置く。   そして耳元で囁いた。    
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