歌は苗へ夢語り

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木は朽ちた 鳥達は守り歩む 空は歎き崩れ荒れ 水は非力に苛立ちを 光は輝く朽ちたとて 闇は眠る息をせず 木の実取り、母胸に行く赤色の実。たくさんの命積み僕は歩む 不思議不思議 僕らの歌は唄う歌。 赤い木の実がいっさいつかないかわった木の下、 一人少女がいた。 「こんなところに めずらしいねっ。」 だってここは僕だけしか いないはずの場所 「あなたを見つけたの」 僕? 「あなたの木、 枯れたんでしょ?」 「、、、まさか」 あの木は、、 「私も枯れてしまった」 そんなはずない 「嘘をつかないでよ!」 あの木は父との絆 少女は立ち上がった。 「私との絆」 じゃあなんで!? 「なんで君は いまここにいるの!?」 あの木は父が旅立つ時に 父からもらった大切な 木なんだ。この木は 人と同じ成長をする。 寿命も同じくらいだ。 そして名前は 絆の木 これは二つセットで どちらかが枯れると どちらもかれてしまう。 そして木をあたえた ものには死がくる。 父は病気で旅の途中の 遠い病院にいたんだ。 それから僕の木は とうとうかれたんだ。 僕の父は死んだ。 なのに どうして・・・ 「不思議・・? この木、最初から 一つだったのよ。」 絆の木は二本からだ、 一本なんかありえない! 「そんな木はないよ!」 「今めのまえにあるよ」 朽ちた木、、、いまさら そんなのは、、!
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