神も仏も居ない

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家に帰り入院の準備。   明日、先生に地元に帰って治療する事を話そう。   マルクの後が痛む。   頭の中は悪いイメージだらけ。   それこそ映画のセリフ『助けて下さい!』だ。   何で? 何で? 何で俺なんだ?   この世に神も仏も居ない。   居るなら何で俺が白血病になったのか教えてくれ。   眠れない。   夜が明ける。   いよいよだ。   いよいよ生きるか死ぬかの闘いが始まるんだ。   短い間だったが世話になったな。   部屋に別れをつげドアをしめる。   暖かい太陽の光の中、病院へ向け歩きだした。
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