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生きる意志
総合病院、受け付けで『今日、入院するヨッシーです。』と伝えソファーに座り病棟の看護師さんの迎えを待つ。
看護師さんに案内され病棟へ。
内科病棟の文字。
白血病って内科で治療するんだ。
部屋は6人部屋。
俺は先輩達に挨拶をする。
部屋の人達は皆、孫の居る世代。
お爺ちゃん。
看護師さん『ヨッシーさん、先生から話がありますので荷物を片付け終わったら教えて下さい。』と言い残し仕事に戻る。
病院のパジャマに着替え荷物を棚に入れながら見えない未来を考えていた。
荷物を片付け終わった俺は看護師さんに終わった事を言う。
会議室みたいな所に案内され中へ、既に先生は待っていた。
俺『考えたんですけど、この街には頼れる親戚が居ないし長期入院になるので地元に帰って治療します。』
先生『分かりました、わたしもその方がいいと思ってました。』
この時の俺の状態は40℃の高熱、気管支炎、貧血、フラフラだ。
抗生剤と栄養の点滴をする事に。
先生は今の俺の状態を説明してくれた。
既に骨髄の70%が白血病細胞に侵されてる事。
後2週間、病院に来るのが遅れていたら確実に死んでいた事。
俺の白血病のタイプM2は化学療法、すなわち抗がん剤治療だけで治りやすい事。
最後に生きるって本人の強い意志が大切、希望はすてない事。
それを聞いて少しは落ち着いたかもしれない。
俺は病室に戻り眠りにつく。
翌朝、転院先の病院に持っていくマルク結果と手紙を受け取った。
たった一日しか居なかったが同室のお爺ちゃん達、先生、看護師さんに挨拶。
この一日は暖かい想いに支えられていた。
患者とは言え見ず知らずの俺の為に、ありがとう。
地元までは車で3時間。
よし!出発だ!
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