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謎のマルク
看護師さん『ヨッシーさん、準備が出来ましたので上を脱いでこちの方に横になって下さい。』
俺は処置室に案内され言われた通り上半身裸になり仰向けに寝た。
そこに先生登場。
先生『じゃあ、これからマルクやりますからね。』
俺『お…お願いします。』
何をされるか分からないからドキドキですよ。
胸の所だけ穴のあいた青いシートを顔まで被せられた。
ゴソゴソ、カチャカチャ、音がする。
先生『麻酔するから、ちょっとチクっとするよ。』
って凄い痛いんですけど。
胸の骨、胸骨に麻酔。
味わった事のない痛み。
続け様に先生が『それじゃ、次は骨髄液を抜きます。』
この骨髄液を抜く時が…
また痛い…
注射針で体全体を引っ張られてる様な感じ?
何とも表現するのが難しい痛みなのです。
とにかくマルクは痛いと思った。
マルクとは骨髄液を抜く事なんだと分かった。
医学用語なんて知らないし、最初に言ってくれたら心構えも出来たのに。
心の中で軽く文句を言った。
マルクが終わった後は、胸に重りをのせて安静にする。
俺は静かに目を閉じ待つ。
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