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それから未希は、話題を変えた。
「今年は私も明美のところへ行こうかな」
明美が転校をした翌年、中学1年生になった3人は明美の住んでいる田舎の家に遊びに行って、一泊した。それから毎年行く約束をしてはいたのだが、未希は翌年からは受験勉強のため、結局行くことは出来なったのである。
「明美のやつさ、こっちの高校へ通ってるからさ。1人暮らしするって言ってたのに、結局電車で通ってるんだぜ。大変だよな」
裕太が少しだけがっかりした口調でそう言い、側で聡史がニヤニヤしていた。
「ね、今年はみんなで行こ!」
未希は2人にそう言うと、聡史と裕太は嬉しそうに頷いた。
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