7人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
それから2人は家に帰って行った。その後未希はベッドの上で横になって、今日のことを思い返していた。
裕太が野球を頑張っていることと、明美が絵を描くことを頑張っていることは昔から知ってた。聡史が演劇を始めたことは聞いてびっくりしたけど、でもすごいなと思った。大切な友達はみんな自分の道を進んでいて、自分だけ取り残されているような気がした。確かに自分はピアノは嫌いではない。でも今の未希は、ちょっとだけ姉とは違うことをやってみたいと考えていた。
『私にできるかな…』
それから未希は、ヌイグルミを抱いて目を閉じた。
~終わり~
最初のコメントを投稿しよう!