Reikai story（番外編）

２人姉妹

　未希は市内の有名な私立の女子高の受験に合格し、通っている。その高校は中高一貫の進学校だが高校からも生徒を募集しており、未希の１つ歳上の姉は中学からその学校に通っていた。

　未希の両親は本当は姉だけでなく、未希も中学からその学校へ通わせたいと思っていた。しかし性格がおとなしく友達作りが苦手な未希に小学校５年生の頃初めて親友とよべる様な友達ができ、少しずつ未希が明るくなってきたのを見ると、両親は受験をさせるよりも友達との時間を使わせる方を選んだのであった。

　中でもよく名前を聞いたのが明美という女の子で、その後聡史と裕太という男の子の友達も２人出来た。３人は未希の家にもよく遊びに来ていたし、未希もそれぞれの家によく遊びに行っていた。６年生になって親友の明美は家の事情で転校してしまったけれど、未希はちゃんと他にも女の子の友達も作れるようになっていた。