ヤキモチ

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あれ以来メイサはいつものホームにこなくなった。 べつに悪いことをしたわけぢゃない。 後ろめたいことなんてなにもない。 ただ… メイサが泣いていたんだと思うと、なんだかすごく胸が痛む。 無理やり握らされたメイサのケータイ番号とメールアドレスが書いた紙をあたしはずっと睨んでいた。 (電話した方がいいのかな…けどなんて?メイサがでなかったら?) いろいろ考えてやっぱり紙をぐしゃっと上着のポケットにつっこんだ。 『……メイサ』 きっと今日の帰りもメイサはこない。 あたしはそう確信していた。 メイサがホームにこなくなって④日。 あたしは今だにメイサのことを考えていた。 やっぱり謝った方がよかったのか、それともこのままメイサのことは忘れてしまった方がいいのか。 あたしは迷っていた。 学校が終わり、いつものホームをでて家へと歩く。 『おね~さん♪』 いきなりそう言われて振り向くと、いかにもチャラチャラした二人組の男が立っていた。 『………』 あたしは無視して振り返り歩いた。 『ちょっとちょっと、そりゃないでしょ?おごるからさ、どっか行こうよ』 『学校帰りで暇してんでしょ?いいぢゃんちょっとぐらい。ね?』 腕を掴まれひきづられるように連れていかれる。 『ちょっとやめてよ!あたしべつに暇ぢゃないし』 (ナンパの仕方がキモすぎ!) 『またまた~ほんとは彼氏いなくて寂しいんでしょ?俺たちが相手してあげるから』 『いらねーよ!離して!…っもう!』 振り切った腕がビシッという激しい音を立てて片方の男の左頬に当たった。 『いって!人が下手にでてりゃこの女!』 殴ってしまった方の男があたし目掛けて力いっぱい腕を振り上げた。 (やられる!!) あたしは目をつぶった。
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