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「…<火球-ファイアボール->」
火の初級魔法を老人に向けて放つ。
ゴォォォ
轟音をあげ火球は老人に向かい飛んでいく。
「<水壁-ウォーターウォール->」
老人の前に水の壁が立ちふさがる。それらは衝突し相殺した。
「何をするんじゃ!骨にする気なのか!?」
「うるさい…俺は行くとは一言も言ってなかったと思うが?」
「いや、じゃから学園にもう連絡……ってさりげなく魔法唱えるのやめて!」
レイの右手には先ほどより遥かに大きい火球が浮いている。
「俺が言ってるのはそういうことではない…どうして今さら学園などに通わないと行けないかだ」
「…実を言うとな…まぁ育ての親からの親心みたいなもんじゃ。…お前にも人なりの楽しさを味わってもらいたいからの」
老人からは今までのふざけた感じは全くなくなり、優しく微笑んでいる。
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