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「な…んて数だ…これでは…」
圧倒的数の前に心を折られ、絶望がひろがる。
しかし、少年は臆することなく平然と向かい来る大群を眺めている。
「……<流星群-メテオラ->」
少年が一言呟くと、澱んでいた空は真っ赤にそまり、1つが数十mはある隕石が大群に降り注ぐ。
音が止むとそこにいたハズの大群は跡形もなく消えた。
「ま…まて君はいったい…」
少年は少し考える仕草の後一言呟いた。
「…円月の零氷。」
それを聞くと目を見開き、思わず声をあらげる。
「円月の零氷って…月の雫石の四神将の一角じゃないか!!」
しかし、その声を聞いてくれるはずだった少年は既に辺りにはいなかった。
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