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「お嬢様そろそろ帰りましょう。」
「なんで⁉」
「まだ書類の片付けが終わってませんしなによりこんな所にNAカンパニーの社長がいるなんてばれたらまずいでしょう。」
「ぇー‼‼」
「さ、帰りましょう。車をご用意しております。」
「つまんなぁい」
周りが物凄く見ている気がするのですが…。
まぁ…気のせいでしょう。
達彦が用意した車はメルセデスベンツのリムジン。
商店街の外観に全く合っていなかった。
周りが変な者を見る目で見ていて当たり前なのだ。
「さ、お嬢様。」
「ほんっとつまんないなぁ⤵」
お嬢様。
穂乃香は母親と父親が二人で築いた会社をお二人が亡くなると同時に継ぎました。
彼女の才能は素晴らしく16歳の女の子によくここまで会社を大きく出来たものだと感心します。
彼女が会社を継いだのは三年前。
ですから13歳の時からこの会社を経営しています。
ブーブーブーブー
「はい。達彦ですどうかしましたか?」
『…娘が…娘が……』
「どうしました?」
『社長に替わってください‼娘が誘拐されたんです‼』
「ちょっと落ち着いてください。今社長に替わりますから。」
「お嬢様。」
「ん➰⁉」
「お電話です。」
「用件はなぁに⁉」
「娘が誘拐された…。と」
「だれが⁉」
「NAカンパニー取締役の遠野尚樹の娘です…。」
「…電話替わって」
「もしもし⁉」
『社長‼』
「尚ちゃんどうかしたの?」
『娘が誘拐されたんです。』
「犯人はなんだって?」
『警察には言うな。言ったら娘を殺す。身代金を用意しろ。と。そうすれば娘は助けてやる。と言われました。』
「こってないなぁ💧普通の誘拐犯じゃんそれじゃぁ💧面白みにかけるなぁ。身代金いくら⁉」
『………三億円…。』
「ぁらら欲だけは強い誘拐犯だねぇ💧」
『助けてください‼もぅ誰に何を話せばいぃか分からなくて(泣)』
「はぁい穂乃香にお任せ⤴」
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