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「はじめまして蘭越学園理事長椎名悟さん。私はNAカンパニー社長穂乃香です。」
「え…。あのNAカンパニーの社長?…悪ふざけはよしてくださいお嬢さん。あそこの社長があなたのような学生な訳無いでしょう?」
「ょく言われます。しかし」
お嬢様は椎名と目を合わせていた。
というより睨み付けていた。
NAカンパニーの社長がお嬢様な訳無いと馬鹿にされたのが堪らなくくやしいらしい。
「あなたの息子さんはご存知なはずですょ?」
「息子が?」
「えぇ。ょければ確認をとって下さって結構です」
「…今から息子を呼んで確かめるからな。」
10分後
「この人は誰だ?」
「穂乃香様…。」
「なに…?」
「穂乃香様。何故ここに?」
「いろいろ訳ありょ。」
「…父さん。この人は間違いなくNAカンパニー社長の穂乃香様だょ。」
渋々と椎名悟はお嬢様を社長と認めたようだった。
「それであなたのような方がどうしてこんなところに?」
「お話があります。」
「そんな事して何になる?」
「柚子香さんを助けたいんです。」
「あの娘が誘拐されたのは私のせいだと?」
「そんな事は言ってません。」
「ならどうして私に話した?そういうのはあなた方は協力を頼まないと思っていたが…。」
「これはあなた方じゃないと意味がないんです。」
「なぜ?」
「あなたとなお…遠野尚樹が二人の結婚を認めないから。あなた方がお二人の結婚を認め、あの約束を守ってくださるなら柚子香さんは帰ってくるんです。」
「………穂乃香様。そうすれば柚子香は帰ってくるんですか…?」
「帰ってくると誓いましょう。」
「あなたの意思しかと汲み取った。その約束を呑もう。しかしあなたも約束を守ってください。」
「守ります。必ず。」
「予想外だったょ💦」
「お疲れ様でした。」
「なんで尚ちゃんは肝心な事を言わないかなぁ💧」
「……。」
「そうなると事件は全く別の意味になるね」
「はい」
「一からやり直しだょぉ‼」
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