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「ぅ➰ん…。」
「お嬢様?」
「わからない…。」
「捜査のほうは進んでいるのでしょう?」
「進んでるってょ…けど極秘捜査だし変にあたし達がワーワー動くと犯人を刺激しかねないからテレビは圧力かけてるけど…。」
相変わらずやることが強引というか…。
さすがお嬢様。
「なら大丈夫でしょう。そのうち見つかりますょ。」
「そぅだと思ってたんだけど…。」
「何か問題が?」
「さて問題です⤴」
ふかふかの椅子に踏ん反り返り足を机の上に投げ出した状態で問題とは💧
呆れるばかりです。
「なんですか?」
「どうやら犯人にあたし達の行動が筒抜けのようです。尚ちゃんには蘭越学園にいったことは言ってなかったのに今朝尚ちゃんが怒鳴り込んできました。」
「…?」
「社長‼あんな奴らに協力を頼んだんですか⁉少しの足しにもなりません‼早く娘を助けてください‼‼…ってね」
「なるほど。」
「はぃ問題。犯人はどこから情報を貰っているのか⁉」
「…どこかに監視カメラ等があるのでは?」
「全部調べさせた。なかった。」
「内部に犯人がいるというのは?」
「調べた。アリバイで引っ掛かった奴はいなかった。」
「…わかりません。」
「でしょ⁉だから考えた。そしたら共犯者の可能性も捨てきれないことに気付いた。」
「忘れてました…。」
「だから調べた。例えばAという奴がいる。そいつのアリバイは確実にある。ではその時のBのアリバイは⁉こうやって全部のデータをパソコンにかけた。」
「犯人が分かったのですか?」
「答えはNO💧誰も引っ掛かってない。社内だけだからか⁉そんな事はない。警察がうちの会社の全会社員の友好関係からアリバイまですべて調べてる。でも出てこない。」
「わからないですね…。」
「だから困ってるんじゃん💦‼達彦なんかないの⁉」
「私はお嬢様より無知ですょ。」
「ぅ゛ぅ゛💧」
お嬢様は頭を抱えて唸っていた。
なるほどお嬢様でも無理なものは無理なのですね。
少し安心しました。
「わからない…。達彦アールグレィ持ってきて💧少し落ち着かないと…」
「かしこまりました。」
ぅぅん…。
達彦がお茶を持ってくるまで少し考えよう。
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