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「お嬢様。お茶が入りました。」
「ありがと…。」
「何か分かりましたか?」
「達彦。」
「はぃ?」
「共犯て二人とは限らないょね…」
「えぇ、まぁ。まさかお嬢様…共犯は二人以上だとお考えなのですか?」
「それなら犯行は誰でも可能だょ。ただ問題がねぇ…。」
「お疲れ様です。」
「達彦大変だょ‼‼」
「何があったのですか?」
「犯人がわかるかもしれない‼」
「?」
「誘拐時刻は6月5日25時14分。」
何でそんな分単位で…💧
「なぜ分単位で?」
「この犯人が11にこだわる奴だからだょ」
「11にこだわる…?」
「そう。この犯人はこだわりすぎた。次の日の24時13分に身代金要求の電話を入れて来ている。」
「………?」
「💧つまりね出て来た数字を計算すると全部で11になるの。」
「しかしそれなら何故要求金額が三億円なのです?何故11月11日に誘拐しなかったのですか?」
「……わからない」
何ですかそれ💧
「ゆっくりお考えになってください。」
「ぅ…ん」
お嬢様はお気に入りの天秤を突きながら生返事をした。
「お好きですね。その天秤。」
「ん?…ぁ➰だってこれはお母様が……」
「どうかしましたか?」
「それだょ‼達彦‼‼」
「はぃ💧?」
「天秤だ‼天秤が重要だったんだょ‼」
「どういう事ですか?」
「天秤は重さを量るものだょ‼それと星座にも使われてる‼誕生月知ってる⁉」
「いぇ…。」
「天秤座の誕生月は9月23日から10月23日。ピッタリだょ…達彦。」
「しかし9月23日は11にはなりませんょ?」
「なるょ‼9の前に0を入れるんだょ‼そしたらほら‼」
09月23日
「0と3をかけて0。後は残りを足せばいぃんだょ‼」
「しかし10月23日はだめですょ。何をしても11にはなりません。」
「あ゛…。」
「失礼しました。」
「いゃ…。」
「お嬢様?」
「いぃんだ達彦‼11にならなくてもいぃんだ‼」
「つまり…?」
「やっぱり天秤なんだょ‼事件を解くのは天秤なんだ‼」
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