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幼稚園に入るとすぐに塾に行かされた。
幼稚園でも誰とも話そうとはせず、1人で黙々と足し算、掛け算の暗算をしていた。
周りには友達と呼べる子はいなかった。
「唯ちゃん、こっちきてみんなで積木で遊びましょ?」
さすがの先生もそんな唯を見て話かけずにはいられなかった。
でも、そんな先生の心配をしりめに、
「あたし、おべんきょうしないとおいしゃさんになれないから」
と先生を驚かすことを言ったのだった。
その言い方はまるで操り人形、もしくはロボット。
自分の運命が決められているようだった。
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