海の上の邑(むら)。

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露天を見ていて思うのは品が豊富だと言う事。 流石にこの辺りでは一番の交易地だけはある、物流が盛んなので良質な品が集まるんだろう。 有り難い事に、各地特産品が安く買える。ついでなので靴も買い換える事にした。 今履いている靴は、砂地用の底が薄い物だから長期間歩くのに適さない。 直ぐに革製の良い奴を見つける。 これは・・・、流石に鯨革じゃあないね。 思った以上に買い物に時間を喰い、あっと言う間に出航時刻が来てしまった。半日は長い様で短い。 まだまだ珍しい物がありそうで名残惜しいけど、置いてけぼりは情けないので船へと戻ろう。 旅を続けていればまた立ち寄る機会が有るだろうから、それまでの辛抱だ。 船に戻るとすぐに案内板を見る。曰わく、次の寄港は2日後だとか。 煙草を買い足しておけば良かったかな?
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