サヤカ

3/7
前へ
/160ページ
次へ
何も考えられない、正気の沙汰ではないというのに。 それでもイチ君の顔は脳裏をちらつくのだ。 ―会いたい。 また吐き気が込み上げ、洗面台に伏せる。 苦しい。 もう、イヤ… …イヤ? 違う。 イチ君だって戦っているんだ。 月末だし。 連絡がとれないのは仕方ない。 ナンバーを持続出来るかどうかの大切な時期だし。 私は、一緒に戦うって決めたんだから…。
/160ページ

最初のコメントを投稿しよう!

409人が本棚に入れています
本棚に追加