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餌をたいらげた家畜はというと、今度はタバコをふかしはじまった。
「なんか本当にこの店終わってるよねぇ。」
ツグミの話を笑顔で聞きながら、私は嫌味たらしく勢いよく窓をあけ、換気扇のスイッチを入れる。
「この時期は仕方ないんじゃん?」
頭の鈍い豚はそれでも私の方へと煙を吐き出した。
「でもさぁ、モモちゃんみたいな可愛いコがお茶だなんて、本当あり得ないんですけどぉ!」
実年齢は何歳だか知らないけど、ちゃんと喋れねぇのか。
ツグミの行動に怒りを抑えるのに精一杯深呼吸をした。
「あーあ。こんな筈じゃなかった。」
私だってそれ位、分かってる。
切開した目頭がちくりと痛んだ。
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