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「今日のがこれね。」
そういって山恵の母が指差したのはメールボックスの一番上にあるメールだった。
柊はおもむろに開く。
001
日付:3月16日(木)
宛名:幸之助
件名:
本文:やっと真相が掴めそう。でもまだ帰れない。旅館の女将にご馳走になった。謎が解けたらすぐ帰るね。いつもの通り、このメールに返信はしないで。
「これは…。」
「女将と友達になってる!!!」
「それより…。」
「うん田奈貴。『真相』とか『謎』とかって、山恵のやつなんかの事件に巻き込まれてる!」
その柊の言葉を聞いて山恵の母は驚いた。
「…え!?事件?でも幸之助は楽しんでるって…。旅館を楽しんでるんじゃないの?」
「まだよく分からないけど…。」
柊は他のメールにも目を通す。
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