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「これは…!」
「??SOSてなんだ!?オカルト用語か!?」
「遭難信号だよ。一般的にはSave Our Soulsの略とされてる。つまり助けを求めてるってこと!」
松木の疑問に田奈貴が答えた。
「『魂を救え』ね…。山恵らしい。」
「大丈夫かな?やっぱり返信したことがマズかったんじゃない?柊。」
田奈貴が柊に問う。
「それは大丈夫。山恵が『返信しないで』て送ってたのは俺らと山恵の母が話す機会を与えるためだから。」
「…え?そうなの?返信されたら困る状況だったんじゃない?」
疑問に思う田奈貴。
柊は説明した。
「俺らには音信不通でお母さんとだけメールしてたのは、俺らに不信感を与え家に来させるため。そしてお母さんに返信を拒否させれば気になり誰かに相談しようとし、俺らが家に行けば家に招き入れる状況になる。山恵はそこを狙ったんだ。」
「家に招かれる状況??なんのために?」
田奈貴が問うと、柊は鞄の中に手を入れ物を取り出し、田奈貴に見せた。
「これを俺に家から取らせるためさ。」
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