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「あ!それ山恵のお気に入りだ!」
「そう。タロットカード。こっそり山恵の部屋に行って取ってきたんだ。」
「そういえばトイレ行くって言って席たってたよね。ながいから大便かと思ってた!でも、なんでタロットカードを?」
「山恵のメールに13日のがなかっただろ。13日は…」
「山恵の誕生日だ!あいつの誕生日は8月13日!」
松木が閃き、叫んだ。
「うん。昔、山恵に俺らがプレゼントしたのがこのタロットカード。13日がない。つまりタロットカードがないって意味なんだよ。」
「でも、なんでタロットカードが必要なんだ!?」
松木が問う。
「さあな。オカルト好きが考えることなんて分からねえ!ただ俺たちはこのタロットカードを届けに行けばいい!」
柊はタロットカードを左手に持ち強く握りしめた。
「じゃあ、行くんだな!?成森旅館!」
「この分じゃ柳旅館はパスだね。」
田奈貴は嬉しそうに言った。
「なに喜んでんだよ田奈貴!」
「なんか…ワクテカじゃん!?」
「ああ、ワクワクテカテカね…。2ちゃんねる用語分かりにくいんだよ!」
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