3人が本棚に入れています
本棚に追加
その後、3人一致で成森旅館に行くことが決定した。
予算は柳旅館のを使うことになり、出発は翌日、3月17日(金)の終了式が終わって直ぐだ。
終了式が終わりクラスそれぞれが別れを告げる中、3人は早急に帰宅した。
「2時に駅前な!遅れんなよ!」
という松木の言葉で柊と田奈貴も急いで準備する。
3人の頭の中には山恵の顔が浮かんでいた。
「まったく困った奴だな。」
柊は準備を済ませ駅へ向かう。
柊が駅に着いたときにはすでに松木と田奈貴が待っていた。
「遅いぞ柊~。」
「お前ら早すぎ!」
「予定とは違った旅行になったけど楽しみ!」
田奈貴が笑顔で言った。
「田奈貴は能天気だな!山恵が危険かも知れないってときに!」
松木は怒りながら右肘を田奈貴の胸につく。
「痛!あはは~!」
「田奈貴こら!」
2人のやり取りを見て笑う柊。
柊は駅を見て一息ついて言った。
「さあ、行こうぜ!」
「おう!」
「うん!」
それぞれが一つの思いを乗せて電車が走り出す。
目的地は成森旅館。
最初のコメントを投稿しよう!