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「さあ、どこ行く?」
「風呂場見よう!」
「風呂場は…あっちだ。」
松木と田奈貴が廊下を駆け出したとき
「ごめん。俺トイレ寄っていくわ。」
と柊は2人に背を向けて言った。
「ひとりで大丈夫か?」
「馬鹿にすんなよ。」
そうして、松木と田奈貴は風呂場へ。
柊はトイレへと向かった。
柊はトイレを探してみるが見つからない。
しかたなくフロントへ向かい聞いてみることにした。
フロントには先程の女性がひとりいた。
「すみません。」
「はい?どうしました?」
「お手洗いどこですかね?」
「お手洗いはここを右に曲がって突き当たりにあります。」
「ありがとうございます。それと…。」
「はい?」
柊は少し考え質問する。
「この旅館の女将ってどこにいるんですか?」
「なんのようですか?」
女性は急にしかめっ面をした。
そして柊を睨みつける。
柊は少し後ろに引いた。
「いや…。会ってみたいもので…。」
「…。」
女性は少し間をおいて答える。
「只今お出かけになっております。こちらの旅館にはおりません。」
「わ…分かりました。」
柊はフロントをあとにしてトイレへ向かった。
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