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「梅の間…梅の間…」
柊は『梅の間』の部屋を探しながら『柳の間』へ向かう。
しかしどこにも見あたらず『柳の間』についた。
「たく…ないじゃん『梅の間』。」
柊はドアを開けた。
ガチャ
「あ、開いてる。松木と田奈貴帰ってきてるのか。」
部屋の中には松木と田奈貴がちゃぶ台を囲んで座っていた。
しかし二人とも下を向いて黙っている。
異様な空気を察して柊が問う。
「どうした?」
田奈貴が柊に気づき顔を上げる。
「ま…松木が…!」
「…!?」
柊は松木を見る。
松木の体は震えていた。
「な…なにがあった!?」
松木は口を開けずにいたので田奈貴が答える。
「さっき風呂場に行ってきたんだけど…そこから部屋に戻る途中で松木が…」
「松木が!?」
「鬼を見たって!」
「鬼!?」
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