出発

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 柊達はさっそく学校にあるパソコン室で調べることにした。 「うわ、田奈貴やっぱ打つの早いな!ブラインドタッチってやつ!?」 「パソコンのことなら任せてよ。あ、あった」 「マジで!?」  3人は声を揃えてパソコンに顔を寄せた。 「ちょ…離れてよ。暑苦しい。」  成森旅館のHPは至って普通で、しっかりと旅館の紹介をしている。 「なんだ普通じゃん。」 「ほらな、言ったろ?」 「でも、1人1泊500円だなんて…。なにか理由があるはず。このHPにはそれに関係することが書いてないから怪しいよ。」 「田奈貴の言うとおりだな。松木。」 「う~ん。でも、ま行ってみれば分かるだろ。安いし損はない。」 「損あるだろ!得体の知れないお化けとかでるかもしれないだろ!」 「うんうん。」  柊と田奈貴が猛反論。そこにオカルト好きの山恵が松木をフォローした。 「例えお化けが出たとしてもそれは一生の思い出になるだろう。」 「お前が言うとマジで怖いよ!」  意見は2対2に分かれた。
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