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父はピンピンしていた。
軽い過労だったそうだ。
「なんだ……よかった……」
と気持ちを落ちつかせるために、自販機でジュースを買い目の前のベンチに座ってジュースを飲んでいると……
『ん?』
見覚えのある人がジュースを買っている。
「………!」
あの時の彼だった。
彼も気付いたらしく話しかけてきた。
良隆『やぁ。この前の人...だよね?』
それから、長い時間話していた気がする。たくさんの話をした。この病院に入院している事、この前は病院を抜け出した事、そして……重い病気にかかり、もう長くない事を。
自然と涙が流れた。
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