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参日目
あれ?
昨日風呂入ってないや
「巽さま」
「なんだい、執事」
太陽が真上に上がると同時に部屋にノック音が響いた。
ギターを引くのをやめると執事が部屋に入って来た。
「何」
「その・・・お薬を・・・」
「いらない」
「てすが‼」
「煩い」
失礼しましたと同時に扉が閉まる。
巽はチッと舌打ちをすると今度はバイオリンに手を伸ばした。
「麻弥・・・」
静かにバイオリンは巽に答え、鳴いた。
時間はもう丑寅を指していた。
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