出会いは常に突然

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―――――《悠久ノ丘》現実 (何で今あんな昔の事をオレは…) 「悠ちゃんっ!!?」 真澄の声で我にかえる。 「鬼が、もうあんな近くまで来てるよっ!!!」 ――もう時間がない。 "強ク願エ!!!強ク!!強ク!!" 「あぁ、もう!!!こうなりゃヤケ糞だっ!!」 (あの鬼を倒したい!!街を、皆を、真澄を―――守りたいっ!!!) すると ゴゴゴゴオオオオッ 突如地鳴りが広場を揺する。 「キャアッ!!」 「真澄ッ!?」 倒れそうになる真澄の腕を掴み引き戻す。 「な…んだ?…扉??」 出てきたのは、なんと扉。呆然とするオレと真澄。 バァアアアンッ 勢い良く開く扉。そして中から出てきたのは――――。 「ゲホッやっと出れたぜッ!」 ――――オッサン 「龍さん、ゲート壊れちゃいますよ?お願いですから穏便に。」 ――――と餓鬼 「しゃーねーだろ??この中ホコリくせぇし 着陸地点がいきなりズレやがるから、ついカッ!ときちまってょ。」 「はぁ…とりあえずアレですね…今回のターゲット。」 餓鬼は鬼を指差す。 「だな…。」 オッサンも鬼を見てニヤニヤしながら言う。 「今回は3分くらいですかね??」 「いゃ…1分内だ。」 「……わかりました。」 (な、何なんだ!!!?)
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