ここから、はじまる

8/23
前へ
/282ページ
次へ
その晩、オレは夢を見た―― (………ここは??) 何もない―― 真っ暗だ―― ここは一体―― すると、突然右の方が明るくなっていく。 「ま、眩しッ!」 「――――悠…。」 「――――悠ちゃん…。」 「…え?!」 聞き覚えのある声。 「父さん…!?母さん…!?」 なんで…?あぁ夢だからか…。 オレの親はオレが子供の頃に行方不明になった。 その後知り合いの叔父さんに引き取られて、学校入学を機に一人暮らしをしている。 「ハハハ、悪夢だな(笑)」 オレは笑いながら皮肉る。 「…悠。これは私達の最後の魔法だ…。」 (…え?) 「あなたの前にゲートが現れたら発動するように成っているのよ…。」 (ゲート…??あの扉のことか??) 「悠…これは、この魔法は長くはもたない…だから率直に言う―― ――――信頼できる者とゲートをくぐれ、そうすればお前の知りたいことが分かるはずだ。」
/282ページ

最初のコメントを投稿しよう!

112人が本棚に入れています
本棚に追加