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その晩、オレは夢を見た――
(………ここは??)
何もない――
真っ暗だ――
ここは一体――
すると、突然右の方が明るくなっていく。
「ま、眩しッ!」
「――――悠…。」
「――――悠ちゃん…。」
「…え?!」
聞き覚えのある声。
「父さん…!?母さん…!?」
なんで…?あぁ夢だからか…。
オレの親はオレが子供の頃に行方不明になった。
その後知り合いの叔父さんに引き取られて、学校入学を機に一人暮らしをしている。
「ハハハ、悪夢だな(笑)」
オレは笑いながら皮肉る。
「…悠。これは私達の最後の魔法だ…。」
(…え?)
「あなたの前にゲートが現れたら発動するように成っているのよ…。」
(ゲート…??あの扉のことか??)
「悠…これは、この魔法は長くはもたない…だから率直に言う――
――――信頼できる者とゲートをくぐれ、そうすればお前の知りたいことが分かるはずだ。」
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