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「な、なんだよ…?」
ニヤニヤ笑う真澄に問いかける
「なんでもなあ~――」
「キャアアッ!!!」
突如女性の悲鳴が聞こえてきた。
声の方に目を向けるとベビーカーが車道に出てしまい、車とあと5㍍も無いくらい接近していた。
「あぶないっ!!!」
オレは叫び、助けようと身をのり出したときだった。
真澄が人差し指を翳し指先が一瞬光ったかと思うと…。
車とベビーカーの位置が逆になっている。
「?!!!」
車は急ブレーキで止まり、運転手・母親がお互いに謝っている。
「ふぅ~危なかったぁ…。」
「い、今のは……白魔法??」
「う~ん、まぁそんな感じかな。」
満面の笑みの真澄。
「ス、すごいんですねぇ…。」
若干声が裏返ってしまう
(真澄だけは敵にまわせないな…)
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