出会いは常に突然

4/14
前へ
/282ページ
次へ
「な、なんだよ…?」 ニヤニヤ笑う真澄に問いかける 「なんでもなあ~――」 「キャアアッ!!!」 突如女性の悲鳴が聞こえてきた。 声の方に目を向けるとベビーカーが車道に出てしまい、車とあと5㍍も無いくらい接近していた。 「あぶないっ!!!」 オレは叫び、助けようと身をのり出したときだった。 真澄が人差し指を翳し指先が一瞬光ったかと思うと…。 車とベビーカーの位置が逆になっている。 「?!!!」 車は急ブレーキで止まり、運転手・母親がお互いに謝っている。 「ふぅ~危なかったぁ…。」 「い、今のは……白魔法??」 「う~ん、まぁそんな感じかな。」 満面の笑みの真澄。 「ス、すごいんですねぇ…。」 若干声が裏返ってしまう (真澄だけは敵にまわせないな…)
/282ページ

最初のコメントを投稿しよう!

112人が本棚に入れています
本棚に追加