1人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
人込みは苦手なんだよな
調度夕食の買い出し時間にあたってしまったのか結構な人数が居た
………賑わってるな
目新しい光景についつい挙動不振になりがちになってしまった
まぁそのお陰で商店街を抜けるまでは退屈しなくて済んだんだけど
確か次は商店街を抜けた先にある神社を左に曲がればいいはずなんだが、神社なんて何処にあるんだろ?
商店街を抜けたまではいいが、いつまで歩いても神社らしき物なんて見えて来ない
「ひょっとして何処かで道間違えたか?」
いや、しかし商店街を抜けてから真っすぐにしか歩いてない
う~んどうした物か
………………………………………まぁいいか、その辺の人に聞けば何とかなるか
そう思って歩いて居るとすぐに、歩いていたおばあさんを見付けられて、神社までの道が聞けた
とりあえず商店街まで戻って、商店街を抜けてすぐの十字路を右に曲がら無くてはいけなかったらしい
そんな事聞いてなかった
それじゃ着かない訳だよな
「はぁ~」
大きなロスだけに体力と精神へのハイブリット攻撃
正直………辛い
「ツイてないなぁ」
はぁ~、もうため息しか出ない
…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………まだ?
あれから結構歩いたのに、神社らしき物は見えて来ない
だんだんあたりも夕焼け色に染まり始めて来た
「………しょうがない、また誰かに聞こう―――――って、誰も居ないし!?」
マジですか?
辺りには人影は無いし、商店街までの戻り道さえ分からなくなってしまったし――――――――――ひょっとしてピンチ?
まいった、どうしたもんか、う~ん……ん?あ!
「人だ、よかった」
道の向こうからこっちに向かって歩いて来ていた女の子(中学生ぐらいかな?)を呼び止めた
「え~と、ゴメン、ちょっといいかな?」
「え?!私、ですか?」
ポニーテールのかわいらしい少女が、少し驚いたように自分を指差して答えた
近寄ると顔一つ分ぐらい小さい
「え~と、ちょっと聞きたいんだけど、商店街ってどっちかな?」
出来るだけ優しい声で話した
最初のコメントを投稿しよう!