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――すると。
「オギャー! オギャー!」
ジン「‥‥っ!!」
穴澤「う、生まれた!!」
レイヂ「ジンさん!!」
ジン「あ、あぁ!!」
「オギャー! オギャー!」
赤ん坊の産声が響く医療ルームから、医療班の1人が出て来る。
「ウィィィン―‥」
ジン「‥‥!!」
医療班「ジンさん、おめでとうございます」
ジン「あぁ、ありがとう!!」
医療班「早く会いに行ってあげて下さい」
ジン「分かった!!」
ジンは笑顔で言う医療班に安心し、妻と子供の元へ急ぐ。
ジン「[夕奈]!!」
夕奈「あなた‥元気な男の子よ」
ジン「そうか! じゃあ、[ケンヂ]だな!」
夕奈「ええ‥きっと、あなたに似て強いコに育つわ」
ジン「そうだな‥」
ジンは、心なしか涙目で言う。
ジン「よく頑張ったな、夕奈‥」
夕奈「ううん、あなたの子ですもの」
ジン「『俺達の』‥だろ?」
夕奈「ええ」
ジン「おい、お前らも入って来いよ!!」
ジンが外にいる穴澤とレイヂに声を掛ける。
ジン「見てくれ、俺と夕奈の子だ!!」
穴澤「新しい森羅の仲間だな」
レイヂ「夕奈サン‥おめでとうございます!!」
夕奈「ありがとう‥穴澤サン、レイヂくん」
ケンヂの誕生に、森羅の全員が歓喜したのであった――。
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